月刊エジプトニュース1月号です。実はここ半年、エジプト考古学関係の明るいニュースが少なく、久々の更新となりました。しかし今回は大ネタがあります。ついに正式オープンした大エジプト博物館(GEM)の徹底予習です。
十数年越しの開館
GEMの開館は本当に長い道のりでした。2012〜13年頃のガイドブックにはすでに「まもなくオープン」と書かれていたほどで、革命やコロナ禍を経て延期に次ぐ延期。昨年7月3日開館というニュースをお伝えしたときも結局延期になり、11月1日、盛大なセレモニーとともにようやく全面開館を迎えました。ツタンカーメンの副葬品一式も、旧博物館からの移送が完了しています。
公式サイトが一気に充実
以前はほとんど更新されていなかった公式サイトが、見違えるほど充実しました。コレクション紹介のほか、子ども博物館、工芸体験のできるアーツ&クラフトセンター、教育センター、さらには図書館や映画館(近日オープン)まで。特に注目したいのが保存修復センター(GEM-CC)です。日本の円借款とJICAの協力で整備された施設で、ここがなければツタンカーメンの遺物の多くは外に出せる状態にならなかったといわれる、日本とエジプトの協力の象徴です。
入場料は外国人大人1450エジプトポンド(日本円で4000円台)、外国人学生は730ポンド。エジプト国民は200ポンドと、国民向けの配慮がなされた価格設定です。日本語のオーディオガイドも用意されており、現地で活躍される日本人専門家が関わっているとのことで信頼できます。
レストランにラデュレ!?
個人的に驚いたのが飲食店の充実ぶりです。カイロ名物のストリートフードを出す人気チェーン「ズーバ」、パリ発の高級菓子店ラデュレ、パリ仕込みのベーカリー、イタリアンジェラート、そしてスターバックスまで。「食の宮殿にする」という宣言は伊達ではなかったようです(ちなみにGEM限定のスタバタンブラーは現在ないそうです。残念)。ミュージアムショップにはエジプト人デザイナーのジュエリーや、品質に定評のあるオーガニック石鹸「ネフェルタリ」も並びます。
来月、実際に行ってきます
そして来月2月、私はツアー同行のためエジプトへ。開館後のGEMをこの目で確かめてきますので、現地レポートをお楽しみに。今年こそ明るいエジプトニュースが増えることを願って、1月号はここまでです。