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エジプトニュース番外編2月号 — 展覧会ラッシュを振り返る

大城 道則

エジプトニュース番外編、2月号です。在外研究期間も残すところ2か月。「休みだったのか働いていたのか分からない」と言われるくらい、この1年は執筆に追われ、年度内に出る本を数えると5冊前後になりそうです。今回は、この1年の日本の「エジプト展ラッシュ」を振り返ります。

ラムセス大王展、日本での旅を終える

会期延長もあった「ラムセス大王展」が、正月明けに日本での開催を終えました。次の開催地はロンドンだそうです。ロンドンといえば大英博物館が寄付制(実質無料)でエジプトの至宝を見られる街。そこであの展覧会がどう受け止められるのか、興味深いところです。私も関連書籍の日本語版監修などで、ずいぶんこの展覧会には時間を捧げました。

地震で早期終了 — 展覧会と災害リスク

一方、全国を巡回していたエジプト美術館展は、最終会場の八戸で地震の影響を受け、展示品の一部損傷が確認されたため、予定より1週間早く幕を閉じることになりました。幸い大きな被害ではなかったようですが、考えさせられる出来事です。

もしこれが海外から借用した至宝だったら——ラムセス2世の棺が地震で損傷したら、それこそ国際問題です。海外展では保険料が莫大で、入場料はほぼその保険料を賄うために決まるという話もあるほど。ラムセス大王展のチケットが高額だったのにも、そうした背景があります。ちなみにエジプトも地震と無縁ではなく、1992年のカイロ地震ではかなりの被害が出ました。文化財を借り、貸し、守るということの重みを、あらためて感じます。

次のエジプト展はいつ?

大エジプト博物館の開館でエジプト側も多忙のようで、来年以降の大型エジプト展の話はまだ聞こえてきません。ただ、歴史をたどれば大英博物館展、ベルリン展、ヒルデスハイム展と、エジプト展は必ず巡ってくるもの。円安の今、むしろ「本物を見にエジプトへ行く」旅行ブームが先に来るかもしれません。ヨーロッパに比べればエジプトはまだ旅費を抑えられますから。

もし私が展覧会をプロデュースするなら? ——棺だけをずらりと並べる「棺展」をやってみたい、という話で盛り上がりました(喜ぶ人は限られるでしょうか)。ザヒ・ハワス博士との再会もそろそろありそうな予感がします。次回は、いよいよエジプト現地からのレポートをお届けする予定です。

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