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おすすめ遺跡紹介(観光編)— 旅で行ってほしい遺跡トップ3

大城 道則

前回の「研究におすすめの遺跡」に続き、今回は純粋に「旅行」として行ってほしい遺跡のトップ3を選びました。条件は、少し頑張れば一般の方でも行けること。私自身の思い出話とともにお届けします。

第3位: ペトラ(ヨルダン)

王道ですが、やはり一度は見てほしいのがペトラです。映画『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のクライマックスに登場する、岩を穿って造られたあの神殿都市。私が訪れた1990年代には、町のホテルのテレビでずっとインディ・ジョーンズが流れていました(笑)。

エル・ハズネ(宝物殿)やエド・ディル(修道院)の巨大さと、赤みを帯びた岩の色合いは、写真では絶対に伝わりません。実は私、ピラミッドを初めて見たときはあまり感動しなかったのですが——本や写真で見すぎていたせいでしょう——ペトラには素直に感動しました。若気の至りで神殿の上部まで岩をよじ登ったのは、今思い出してもぞっとする思い出です。よい子は真似しないでください。

第2位: シナイ山(エジプト)

モーセが十戒を授かったと伝わる聖なる山です。標高2285メートル。ふもとには世界遺産の聖カタリナ修道院があり、夜中から登り始めて山頂でご来光を拝むのが定番です。私が登ったのは1990年7月30日——自分の誕生日でした。夏でも山頂は凍えるほど寒く、日の出とともに世界が染まっていく光景は忘れられません。

そして忘れられない理由がもうひとつ。往路のバスからやたらと軍用車両とすれ違うと思っていたら、カイロに戻った直後、食堂のテレビで湾岸危機の勃発を知ったのです。歴史の現場に居合わせたような、なんとも言えない経験でした。シナイ半島は治安情勢が変わりやすい地域ですので、訪れる際は必ず外務省の海外安全情報を確認してください。

第1位: エルサレム

1位は迷わずエルサレムです。ユダヤ教、キリスト教、イスラームの聖地が重なり合う街。歴史学をやっている人間にとって、これほど「歴史そのもの」を歩ける場所はありません。ヴィア・ドロローサをたどり、聖墳墓教会を訪ね、嘆きの壁では私もお約束どおり、手紙を岩の隙間に置いてきました。壁に額を当てて涙を流して祈る人々の姿に、信仰というものの力を実感した1週間でした。

ちなみに当時は、イスラエルの入国スタンプがパスポートにあると入国できないアラブの国があったため、スタンプは別紙に押してもらうのが旅人の知恵でした。旧市街の路地を歩き、岩のドームを望み、夜はパブでビールを一杯——あの街の空気は、ぜひご自身で味わってほしいと思います。

行けるときに、行く

3か所に共通する教訓は「行けるときに行かないと、行けなくなる」ということです。エジプトは幸い、いつでも行ける安全な旅先であり続けてくれています。だからこそ私は20年以上「エジプトはいつでも行けるから」と、こうした場所を先に巡ってきたのでした。皆さんも、行けると思ったときが行きどきです。よい旅を。

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