王家の谷を「もう一度」楽しむための3つの視点

Written by 大城 道則 | Jun 5, 2026, 12:00:00 AM

ルクソール西岸、ナイル川を渡った先の乾いた谷に、新王国時代のファラオたちが眠ります。有名なツタンカーメン王墓(KV62)はその中でも最も小さな部類ですが、副葬品の豪華さから世界を驚かせました。

視点1:玄室の「壁」を読む

墓の壁面には『死者の書』や『冥界の書』が描かれています。ファラオが冥界を旅し、太陽神ラーと共に再生していく物語を、順を追って読み解くと、単なる装飾以上の意味が浮かび上がります。

視点2:光と方位

多くの墓が、玄室に向かって下降する構造をしています。太陽の運行と対応させた設計は、王の再生を建築そのものに埋め込む古代エジプト人の思想を示しています。

視点3:どの王墓を選ぶか

入場チケットで3墓、追加料金でツタンカーメン王墓・セティ1世墓・ラムセス6世墓などに入れます。色彩の残りが良いのはラムセス6世墓、彫刻の精緻さではセティ1世墓が随一です。