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エジプト旅行レポート(前編)— アブシンベルの朝日とナイルクルーズ

大城 道則

在外研究期間の締めくくりに、JTBのエジプトツアーに同行講師として参加してきました。エジプト訪問は数えてみるとおそらく40回を超えているのですが、調査ではなく「旅行」としてエジプトを回るのは実は新鮮な経験で、大エジプト博物館(GEM)の開館後に訪れるのも今回が初めてでした。その様子を前編・後編に分けてお届けします。

カイロからアスワンへ

初日はカイロでムハンマド・アリ・モスクを訪れ、エジプト文明博物館へ。王家のミイラの展示に特化した空間は、何度見ても圧巻です。翌日は国内線でアスワンへ飛び、約1年ぶりの再訪となりました。

アブシンベルで「太陽の奇跡」に立ち会う

今回のハイライトのひとつが、アブシンベル神殿です。夜は音と光のナイトショーを初めて見ました。調査で来るときにはまず見られないもので、これは旅行ならではの体験です。

そして翌朝は、年に2回(2月22日と10月22日)だけ朝日が神殿の奥まで差し込む「太陽の奇跡」の時期にあたっていました。私たちが訪れたのはその2日後でしたが、光の差し込みはほとんど変わりません。最前列を目指す人たちは夜中の1時半から並んでいたそうで、その熱気も含めて忘れがたい朝になりました。

ナイルクルーズの3泊

アスワンからルクソールへは、ナイルクルーズで3泊。エスメラルダという船で、ナイルクルーズ船のなかでもトップクラスの快適さでした。驚いたのは食事で、朝食には出汁巻き卵やサバの塩焼きといった日本食まで登場。日本で食べても十分通用する味です。

クルーズの途中では、ワニの神スベクを祀るコム・オンボ神殿や、エドフのホルス神殿にも立ち寄りました。到着時間の関係で明け方に神殿を訪れる日程になり、普段はあまり見ることのない時間帯の遺跡の表情を楽しめたのも収穫でした。

いい旅は、いい仲間から

ツアーは参加者15名に添乗員を加えて18名ほど。時間に正確で、精神的に余裕のある楽しい方ばかりで、ガイドさんが「こんなにきれいに集合できるグループは初めてです」と驚くほどでした。カイロに戻って最後の一泊。旅はまだ続きます——後編では、この旅の残りの行程をお届けします。

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